小学校訪問!「お出かけ田んぼプロジェクト」
今では都会でカエルやおたまじゃくし、メダカを見る機会や場所はすっかりなくなってしまいました。そこで日進野菜塾では今年から「お出かけ田んぼプロジェクト」をスタートしました。日進野菜塾のメンバーが田んぼの生きものを連れて、小学校や幼稚園など、子どもたちが集まる場へ訪問する取組みです。
わたしたちは日頃、日進市の田んぼや畑に来てもらって、田んぼや生きものなどの体験活動をおこなっています。
ここ数年は年間で数千人(延数)になります。でも都会に住む子どもたちのごくわずか。多くの子どもたちは日進まで来られないのが現実です。
それならいっそ、こっちから出向こうということで、(たまたま)モリコロ基金の2014年の助成を得られることも決まり、実験プロジェクトとして始まったわけです。
今年2014年、名古屋市内名東区の2つの小学校、天白区の保育園で、学校、園の先生たちのご協力を得て、6月からテスト導入を始めています。
こちらから「持ち込む」わけで、たとえば次のような点がポイントになります。
①田んぼや稲のリアリティある姿をどう再現できるか 。生きもの動く様子をどのように観察してもらうとよいか (対象、容器、付帯物、ほか)
②おたまじゃくし、カエル、メダカ、ドジョウ、トンボの幼虫のヤゴ等々。これらのどんな点を見て、感じて、知ってもらうとよいか。
③教室で一度に多くの子どもたちにみてもらうことになり、水や土、泥など。教室という空間で、どこまで可能か
④また軽トラック等クルマで運ぶことができること。事前に生きものを捕獲しておくので、その保存環境、時間の見きわめ。終わって「用事」が済んだら、生きものたちを生きてもとの場所に返す。これらの一連の動作が可能なこと。
⑤学校で飼う場合、エサや水、場所などどのような配慮が必要か。また子どもたちにどうかかわってもらうとよいか、その説明等のあり方。
以上の諸点、今後さぐっていきたいところです。
*写真は6月11日に、名東区のG小学校の3年生の児童を対象に実施した第1回のもの。(このシリーズの報告、つづけます。)