出荷専用畑で夏野菜、ただいま毎日出荷中
日進野菜塾ではこの夏、無農薬野菜の栽培収穫量の大幅アップにとりくんでいます。地元の専門農家の指導も受けて、これまでにない規模の作付けと出荷ができるようになってきました。
この7月からようやく夏野菜をほぼ毎日出荷。 絶対量としてはまだまだですが、7月中旬から現在(8/10)まで、ほぼ毎日100袋近く出せるようになりました。
夏野菜としてはナス、トマト&ミニトマト、キュウリ、ピーマン、ししとう、オクラ、ささげ、しそ、バジル、イタリアンパセリ、スイスチャードなど10数種を栽培。
むろん有機的栽培を基本にし、農薬や化学肥料は栽培過程で使用していません。
作付している野菜の本数もこれまでにない数で、たとえばナスは450本、トマト300本、キュウリ100本と、作物によってはいつもの年の10倍近い水準となっているものがいくつかあります。
これだけの栽培規模となると、栽培に要する作業体系も必要な「資材」も(これまでとは)大きく変わります。
事前の土づくり、ウネたて&マルチ、苗の栽培および確保、さらに定植とその後の管理作業、これらが「ぼう大」な作業量となりますし、また野菜によって変わります。
夏野菜はよく「なりもの」とも言われ、ナス、トマト、キュウリなど夏の間、実をつけ続けます。
従って、ヒトが手を入れて「お世話」をし、丹念に毎日収穫しつづけていく必要があります。よく言われるようにキュウリは1日収穫しないと、すっかり大きくなってしまいます
「なりもの」の管理作業は毎日のようにあり、正直とても大変です。
さらに栽培に必要な「資材」の質、量、ともに格段に増えます。
支柱ひとつにしても初期のものと、生長して大きくなる頃のものとそれぞれ用意しなければなりません。
(われわれは竹を使用していますので、何度も竹やぶへ行って、竹を切り出して利用します。)
さらに定期的に追肥で使う肥料(われわれは米ぬか+おから等で作るボカシが中心)、乾き具合を見ながらの水やり作業など半端なものではありません。
作物別に必要な管理作業には終わりがない。
野菜はいつも生長し続けるため、終わったと思っても、すぐ次の「お世話」がいる。夏場の暑さと本数の多さに、ついめげそうになる。わかっていても手が回らないことも少なくない。
本格的な「プロ農家」はここまでやるのか、それが今の率直な感想です。
技術指導してもらっている地元農家は、理論家であり実践家です。外食産業向けの大きな農場での経験も長く、品質や納期等の管理にも詳しい。聞くことはわれわれには「初耳」のことばかり。プロ農家の世界の大きな橋渡しとなっていただき、われわれには欠かせない「先生」です。
これからはいよいよ秋冬野菜の準備に入ります。
まずは1年間、今のような指導を受けながら、基本的なことを組織でマスターする。
たぶん一年後くらいには日進野菜塾も大きく変っているかもしれません。